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強いサッカースクールの見極め方
サッカースクールの月謝はけっして安くはありません。
お金を使ってお子さんを通わせるのであれば、やはり上達できる、指導のしっかりしたスクールに入れたいものです。
お子さんの成長を促せる、いいサッカースクールを選ぶにはどういうことを考えたらいいのでしょうか。
子供をサッカースクールに通わせる二つの目的
どういったサッカースクールがお子さんにとってよいかは、通う目的によって異なってきます。
まず、サッカースクールには二つの目的があるということを知っておきましょう。
〇目的1つ目
★サッカースクールで友達を作り、サッカーを楽しむと同時に礼儀やスポーツマンシップを身につけるという人間教育的な目的。
〇目的2つ目
★個人の技術や身体能力や知識を高め将来のための準備をする、より実戦的な目的です。
たいていのサッカースクールはその両方を実現しようとカリキュラムを組んでいますが、両者の比重はスクールによってかなりバラバラです。
具体的にスクール選びをする前に、どちらの目的を重視してお子さんを通わせるのか、を決めておくことが大事です。
たとえば同じJリーグチーム傘下のスクールでも、この二つの優先度合いはスクールによってかなり違います。
お子さんにのびのびとジュニアサッカーを楽しんでほしいのか、プロになりたいというお子さんの野心を支援したいのか、方針を決めておくことでよりお子さんに合ったスクール選びができます。
年齢によって必要なものも変わる
上に述べた二つの目的は、お子さんの年齢によっても比重が変わってきます。
小さなお子さん向けのスクールでは、楽しく遊んで友達を作り社会性を育てることが重視されます。
もう少しだけ年齢が上がって小学三年生から六年生ぐらいまでのお子さんはゴールデンエイジと呼ばれ、この時期に身に着けた基本技術や身体の使い方は一生の財産になるといわれます。
ですから楽しく遊びつつ、正しいボールタッチやキックを身につける指導が大切になります。
そして中学生に近づいてくるとになると、プロになりたいという志の高い生徒も増えてきてより実戦的な指導が求められるようになってゆきます。
個人技術もさることながら、ポジショニングや思考スピードの強化も大切になってくるでしょう。
こういった年齢による指導プログラムの方針変化も、スクールによって違います。
低学年の指導に優れたスクールもあれば、高学年が得意なスクールもあります。
ですからスクールを選ぶときは、上の年代の方針や実績だけを見て選ばないようにしましょう。
お子さんの年齢の指導がどうなっているか、ちゃんと見極めることが大事です。
系統ごとのスクールの特長
では、スクール選びの基本情報として、サッカースクールのなかでも代表的な三つの系統について、おおまかな傾向を解説します。
①Jリーグ系スクール
歴史のあるJリーグのチームの多くが傘下に子供向けサッカースクールを持っています。
ユースチームのための人材確保という目的もなくはないですが、主要な目的としてはやはりJの理念である地元密着・地元貢献のため、そしてサッカー人口の底上げのためでしょう。
伝統あるクラブのスクールならば、極端な外れはほぼないと思っていいでしょう。
サッカーの専門家集団だけにスクールコーチもそれなり以上の質がありますし、生徒も情熱がある子が集まります。
ですが、実はスクールの指導方針や雰囲気はチームによってかなり違います。
必ずしも全スクールがプロを見据えた実戦的な指導をしているわけではありません。
もし通えるところにJ系のスクールがあれば、もちろん通うことを検討していいと思いますが、必ずそのスクールの評判などを調べ無料体験をしてから判断しましょう。
チームの名前だけで決めてはいけません。
②大手系スクール
幅広い地域にいくつものスクールを持つ大手のスクールの場合、指導メソッドやカリキュラムがきちんと決まっているのが特徴になります。
ミニゲームばかりやらせるとか、個人練習に終始するとか、そういうバランスの悪い教え方はほとんどないと思っていいでしょう。
実績と評判を積み重ねて大きくなってきているので、ある程度の安心感が持てます。
しかし、チェーン系のスクールにありがちですが、指導方針は良質でも実際にそのスクールで指導するコーチが良質とは限りません。
どんなにメソッドが素晴らしくても教える者がそれに見合っていなければ宝の持ち腐れです。
通うかどうか決める前に、必ず無料体験に行きコーチに会っておきましょう。
③海外系スクール
サッカースクールのなかには、海外に本部を持ち日本に分校を作っているスクールがあります。
また数は少ないですが、海外のビッグクラブが日本でスクールを開いているケースもあります。
海外系のスクールの特徴は、全体的にプロ志向が強く上達させることに的を絞っていることです。
集まる生徒も野心を持つサッカーエリートが多く、傾向としては練習試合も積極的に組んでくることが多いようです。
もしお子さんがはっきりとプロを目指すと決めているなら、海外系スクールは有力な候補になるでしょう。
サッカースクールには他に、有名選手が創設したり運営に関わったりしているものや、地元密着型のものなどがありますが、指導内容はまさに千差万別です。
慎重に情報を集めましょう。
忘れてはいけない「通えるかどうか」
最後に、絶対に忘れてはいけないのは「現実的に通い続けられるかどうか」という視点です。
どんなに優れたサッカースクールも、通うのに何時間もかかり送り迎えでヘトヘトになるようなら、まず続かないでしょう。
お子さんの生活はサッカーだけではなく、親の生活もお子さんのスクール通いのためだけにあるわけではありません。
スクールの距離や交通の便、時間の融通が効くかどうかなどといった要素を軽視しないようにしましょう。
大切なのは、事前に調べて、無料体験をやっておくこと
いま、たいていのサッカースクールは正式に通い始める前に無料体験ができます。
お子さんの都合がよいなら、出来るかぎり体験してから決めましょう。
スクールの実際の指導力や雰囲気を決めているのは、なんといっても現場で教えるコーチです。
コーチがどんな人かを実際に確かめずに、名前だけでスクールを決めるのは避けるべきでしょう。