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サッカースクールの試合の頻度はどのくらい?
サッカー大好きなお子さんを、
クラブチームに入れるか
それともまずはサッカースクールで基礎を身に着けさせるか
迷ったのちにサッカースクールを選んだ親御さんも多いのではないでしょうか。
そうなると気になるのは、サッカースクールに通うなかで試合経験は積めるのか、ということ。
サッカースクールと試合の関係について解説します。
サッカースクールでは試合の頻度はかなり少ない
サッカースクールはチームではなくJFA(日本サッカー協会)にも加盟していないので、大規模な公式トーナメントなどに参加はできません。
組めるのは非公式の練習試合だけで、それも頻度はごく少ないといっていいでしょう。
サッカースクールが頻繁に試合を組めないのには理由があり、それはスクールが基本的に個人の都合に合わせて放課後などに短時間通うものだからです。
つまり大勢のスクール生が一堂に会する機会が非常に少ないので、人数を必要とする試合はそうそう組めません。
練習試合はだいたいの場合、合宿中や季節限定の強化期間などに行うことになります。
試合ができないぶん、ミニゲームは多い
ではサッカースクールでは試合経験が全くできないかというと、そうではありません。
ミニゲームという実戦的な練習があります。
ミニゲームはサッカーの練習の花形であり中心だといっていいでしょう。
人数を絞っても試合に近いことができるというのが、他の団体スポーツにはあまりないサッカーの強みです。
クラブチームでもミニゲームの練習はしょっちゅうやりますが、サッカースクールと比べると、個人個人のレベルアップに焦点を当てたミニゲーム内での細かい指導はなかなかできないのが現状です。
また、ミニゲームといっても多彩なやり方がありプロレベルではその日その日で違う約束事のミニゲームをやっていたりしますが、そういった工夫を導入するには指導者として教育を受けた経験が必要です。
アマチュアの指導者が多いクラブチームと、プロのコーチが指導するサッカースクールでは、ミニゲームの質自体にも違いがあります。
また、サッカースクールは屋内の施設、それもフットサルコートを使っていることが多いので、生徒にフットサルの練習や試合を経験させているところがいくつもあります。
これはクラブチームにはない利点といっていいでしょう。
フットサルはボールタッチやパスワーク、連携の感覚などを磨くのにぴったりで、遊び感覚でプレイできるので子供たちにとっては楽しく貴重な経験になります。
お子さんが小さいならスクールで十分経験が積める
ここで考慮しておきたいのは、お子さんの年齢によって試合というものの重要度が、まるで違ってくるということです。
もしもお子さんが小学校低学年かその下の年齢なら、22人揃って試合をすることにはあまり意味は生まれません。
小さいうちはとにかく楽しくボールを蹴ること、みんなとワイワイ遊ぶことが大切で、その中で基礎技術と身体能力を自然に向上させてゆけば十分です。
ミニゲームで十分といえるでしょう。
お子さんが小学校の三~四年生あたりでも事情はあまり変わりません。
この年齢あたりから、ボール扱いやキックの基本などを意識的に身に着けてゆく必要が生まれてきますが、ゲームの戦術や組み立てについて考えるにはまだ早い段階です。
ミニゲームでわいわいと遊ぶのが基本になることは変わりません。
高学年になるとチームでの試合経験も必要に
小学校の上級か中学あたりになると、試合に慣れることの重要度が少しずつ増してきます。
ポジションの意識や試合の中での役割など、頭を使ってサッカーをする要素が増えてくるからです。
また、人格的にもより個性がでてきてチーム内での人間関係の修練もしなくてはいけない年齢に差し掛かります。
このように、お子さんの年齢によって試合の重要度と、チームというものに所属することの重要度が変わってくるのです。
もしお子さんがまだ小さいなら、無理にチームに入れずにサッカースクールで楽しく遊んでもらうのもいいのではないでしょうか。
ただし、そのスクールに年齢に合ったコースが用意されていることが条件です。
ミニゲームはスクールで、本格的試合はクラブチームで
お子さんが十歳以上であれば、クラブチームとサッカースクールの掛け持ちをすることで練習と試合の両方を充実させる方法がおすすめできます。
カリキュラムにもよりますが、サッカースクールはだいたい週1~3回で一回が1~2時間ほどなので、うまく時間を調整すればチームでの活動や学校生活との両立は可能です。
ただ、詰め込みすぎにならないよう十分気をつけてください。
スクールでは技術や身体能力をミニゲームの中で磨き、クラブチームではチーム内の役割と連携を磨いて試合で試す、というサイクルを作ることで、お子さんのサッカーライフも充実することでしょう。
今回の記事を参考に、最適なスクールやチームを選んでみてください。
メイトが通っているスクールに一緒に通う、というケースもよく聞きます。